どこにいるんだよ、ジぃちゃん。
やるせない気持ちをかかえて、光也は何処にいるともわからない祖父に語りかける。皆が慶光の帰りを待っているというのに、肝心の彼はいったいどこで何をしているのだろう。
ジぃちゃん、はやく帰ってきてくれよ。
はやく帰ってきてくれないと………
「俺がジぃちゃんの場所をとっちまうぞ」
あてつけのように呟きながら、目の裏側がどうしようもなく熱くなっていた。どうしたって自分は慶光になれやしないのに。


060115