我が息子は大変おつむがよろしく、パパとしちゃぁたいへん鼻が高い。
きっとあれの血なんだろうなぁ。顔もあれ似だしなぁ。キロスとウォードは「外見も中身も君に似なくってよかったな」なぁんてそれはもうしみじみと言ってくれちゃうけど(失敬な奴らだ)。

もともと端正な顔してるもんだから、仏頂面してるとそれなりに貫禄が出ちまうんだ。それがお前自身にとって良いことなのか悪いことなのか。
だいのおとなだって尻込みするような場でも、我が息子は無表情をこれでもかと貫き通す。世界の名だたる要人のなかでだって、雰囲気も言動も、我が息子は負けちゃいない。うん、負けてない……ように見える。

でもなぁ、父さんはお前が心配でたまらないよ。どんなにガンブレードの扱いが上手くたって、どんなに大人びた容姿をしてたって、どんなにそれらしく振舞ったって、お前はまだまだ小さい。そして人一倍傷つきやすい。
あれもそうだったんだ。キッツイこと言うくせに妙に弱っちぃところがあったんだよ。そりゃあもうとてもとても繊細だったんだ。俺と違ってな。きっとお前は、あれと同じなんだろう。

無表情は顔が強張っているだけ。抑揚の無い声は そうやって声を押し殺してないと、どうしようもなくなっちまいそうなんだろう?

お前が俺を「パパ」と呼んでくれなくとも、俺はお前のパパなのよ。だから、俺はお前に何かしてやりたい。だけど、俺が父親としてお前にやってやれることは少ない。お互いにお互いの立場ってものがどうしてもあるもんだから、堂々と手を差し伸べてやることも適わない。
唯一の救いは、お前の傍にいる友人たちの存在だ。格闘マニアでちっとばっかし泣き虫な金髪の少年に、優男風で笑顔を絶やさない長髪の少年。
歯がゆさを感じながらも俺は少年たちを“静かに”見守る……ことは、俺のキャラ上ひじょうにむつかしいので、時たま“からかいながら”見守る。

さて俺はこの先、どうしようか。なんだかんだと見守るだけじゃぁ俺らしくねぇなぁ。
どーすっかなぁ。
いい加減、息子を苛める連中を黙ってみてるのも、嫌になってきたんだよな。はてさて、どうしてくれよう。

てゆか早く孫の顔を拝みたいんだよ。おじいちゃんは、初孫は女の子がいいよ。レインに似ても、ジュリアに似ても、べっぴんさんな赤ちゃんだよ、うっふっふ。
あん? カーウェイ大佐の遺伝子?
……。

DとNとAの神秘 070403